5月, 2021 - 日本女子大学 受賞・活躍紹介サイトのブログ記事

理学研究科物質・生物機能科学専攻の卒業生(博士課程修了)綾野まどかさん(株式会社 TL Genomics)が令和2年度化学とマイクロ・ナノシステム学会“技術賞”を受賞しました。この賞は化学とマイクロ・ナノシステムに関連する顕著な技術開発(製品・実験装置・方法など)を行った個人もしくはグループに対して与えられるものです。

受賞題目「マイクロ流路デバイスを使用した稀少細胞取得技術と医療分野への適用」
綾野 まどか  株式会社 TL Genomics

http://cheminas.chips.jp/commendation/recognition/technical-award/

家政学部食物学科 平井智美助教と川澄俊之教授の共著論文が、2020年度日本農芸化学会BBB論文賞を受賞しました。

BBB論文賞は、日本農芸化学会英文誌「Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry(BBB)」に掲載されたRegular Paper, Communicationより毎年優秀な論文に授与されるものです。

受賞論文:Enhanced lactic acid bacteria viability with yeast coincubation under acidic conditions.(https://www.tandfonline.com/doi/abs/10.1080/09168451.2020.1756213?journalCode=tbbb20)

論文概要:乳酸菌による乳酸発酵は、多くの発酵食品や自然界において営まれる代表的な発酵様式です。乳酸発酵が起こっている環境は、乳酸産生によるpH低下ならびに乳酸分子による抗菌作用のために極めて過酷な環境にあって雑菌汚染を防ぐ効果が高いことから、発酵食品製造に古くから利用されてきた重要な加工技術となっています。

一方、このような環境下でも乳酸菌や酵母などの複数の微生物が生存し何らかの作用を発揮していることが知られているなど、乳酸酸性環境下における微生物間相互作用には不明な点も多いのが現状です。

本論文では、この乳酸酸性環境下に特異的な微生物間相互作用を明らかにすることを目的に研究を行い、乳酸酸性下である種の乳酸菌と酵母が特異的に凝集すること、酵母の共存によって死滅が抑制される乳酸菌種があること、この死滅抑制効果には先の凝集現象は関与していないこと、そしてこの死滅抑制効果は乳酸菌の産生する活性酸素の酵母による消去作用によってもたらされること、等を解明しました。乳酸酸性化における微生物間相互作用には、まだ未解明な部分も多々ありますが、今回の結果が乳酸発酵における乳酸菌や他の微生物の有効利用に繋がるものと期待されます。

2020年BBB論文賞(https://www.jsbba.or.jp/about/awards/about_awards_bbb_journal.html)

2021年日本建築学賞において、石川孝重名誉教授(元家政学部住居学科教授)が日本建築学会教育賞(教育業績)を受賞しました。長年の活動によって成果が認められ、建築教育の発展ならびに社会に顕著な貢献をした業績を評価されたものです。

石川 孝重(日本女子大学名誉教授)
建築構造に関する大学教育プログラムの変革と教材開発およびその実践ならびに防災・安全に関する市民啓発に対する一連の活動

2021年日本建築学会各賞受賞者

被服学科 細川幸一教授が「2021年度消費者支援功労者表彰 内閣総理大臣表彰」に選出されました。

エシカル消費や消費者行政のあり方などを研究する一方で、日本エシカル推進協議会理事として講演活動や論文執筆などを展開。PL研究学会法律体系研究部会長も務め、製品安全法制の推進やPL法の改正促進に取り組んだことを称えられ、本件の中でも最高賞となる「内閣総理大臣表彰」に選出されました。

ニッポン消費者新聞

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