こんにちは!JWU PRアンバサダーです。
大学には、私たち学生だけでなく、先生方をはじめとした多くの「働く大人」の方々がいらっしゃいます。本連載では、私たちの学びや日常を陰から支えてくださる方々にスポットを当て、全3回にわたり、そのお仕事内容やそこに込められた想いをお伝えしてきました。
最終回となる第3回は、日本女子大学・目白キャンパスの安全を一手に担う、警備隊長の柳堀雄一(やなぎぼりゆういち)さんにお話を伺いました。 私たちが毎日通う目白キャンパスをはじめ、附属豊明幼稚園、附属豊明小学校で過ごす全ての学生・園児・児童・教職員の安全を支えてくださっている警備員の皆さん。しかし、学生が帰ったあとの静まり返った夜の構内や、入試期間中の厳重な警戒など、その具体的なお仕事ぶりは意外と知られていません。今回は、24時間体制の警備スケジュールから、警備員の目から見た「日本女子大生のリアルな印象」、そしてキャンパス内のお気に入りスポットまで、たっぷりとお話を伺いました。 私たちの安心な日常を支える、大学警備の舞台裏に迫ります!
(インタビュアー:社会福祉学科4年 H.Y、数物情報科学科3年 A.O、心理学科2年 T.O) ※2026年3月時点

— まずは、普段のお仕事内容について教えてください。
柳堀さん:我々の仕事は、一言で言うと「この目白キャンパス内での事件や事故を未然に防ぐこと」です。主な業務は構内の巡回で、建物の中や外に不審物がないか、不審者が紛れ込んでいないかをチェックしています。また、関係者以外の方が構内に入らないよう、正門や護国寺門の警備員室での受付や見張りも重要なお仕事です。学生さんや教職員の方は身分証(学生証・教職員証)があるのでそのまま通っていただけますが、事務室への納品や打ち合わせなどで来られた外部の方には、必ず警備員室で受付をしてから入っていただくようにしています。
— 1日の大まかなスケジュールはどのような流れですか?
柳堀さん:1日のスタートは、まだ誰もいない建物の玄関を開錠して回ることから始まります。同時に構内に異常がないかを点検し、問題がなければ正門や各門扉を開けて、先生方や学生さん、業者の方々を迎え入れます。開門後は、受付や出入管理の業務がメインになりますね。また、小学校の担当になると、児童たちが目白駅や江戸川橋駅からの路線バスを使って安全に通学できるようサポートするのも大切な役目です。夕方になり、皆さんが下校された後は、夜間に各建物の戸締まりや異常がないかの最終点検に回ります。すべての戸締まりが終われば日中の業務は終了。その後は夜勤(泊まり)のスタッフがキャンパス内で待機し、朝になったらまた各建物を開錠する、というサイクルを24時間体制で繰り返しています。
— 日勤と夜勤に分かれているのですね。どのように警備員の方が働かれているのですか? シフトや休憩場所についても教えてください。
柳堀さん:学生寮含めて、日中は目白キャンパス内に常駐しています。休憩や仮眠をとる控室(仮眠室)は、2箇所にあります。夜勤のメンバーはそこに二手に分かれて待機します。 このキャンパスは24時間、誰もいなくなる時間帯はありません。仮眠室には「防災監視盤」が設置されているので、万が一夜間に水漏れや火災などの異常が発生しても、待機しているメンバーがすぐに気づいて対応できるようになっています。

— お仕事の中で、やりがいや大変なことを教えてください。
柳堀さん:冬の寒い時期や、これから夏に向けて猛暑になる季節の「外での業務」はやっぱり堪えますね。警備員室や控室の中にいる分には良いのですが、見回りや外に立っての受付、立哨(りっしょう)のときは気候の影響をダイレクトに受けます。防寒着などで対策はしていますが、過酷だなと感じる日もありますね。 その分、何事もなく無事に1日が終わると、「今日も平和でよかったな」と大きなやりがいを感じます。
— 警備のお仕事における「必需品」は何ですか?
柳堀さん:まずはこの「キーストラップ」です。建物の開錠・施錠のため、常に身体に繋げて見回りをしています。あとは、スタッフ間の連携に欠かせない「無線機(トランシーバー)」と、夜間の見回りで使う「懐中電灯」ですね。

— そのトランシーバーでは、普段どのような連絡を取り合っているのですか。
柳堀さん:トランシーバーは全員ではなく、巡回に出る者や各施設の受付担当が持ち歩いています。一番多いのは、小学校の児童たちの下校に関する連絡ですね。学年ごとに下校する際、図書館の近くの横断歩道で我々がマナー指導(旗振り)を行うので、「今から○年生が出ます」といった連携の合図を出しています。 あとは「どこそこの鍵を開けてほしい」といった要請が入った際に、対応に向かう、といったやり取りをしています。
— 多くの警備員さんが密に協力し合っているのですね。柳堀さんがこのお仕事に就いた経緯や、日本女子大に来る前の経歴を教えてください。
柳堀さん:もともと警備の仕事には少し興味があったんです。学生時代、工事現場でトラックの出入りを管理したり、車を誘導したりするアルバイトをしていました。それから何年か経ち、「またあの時のような仕事をやってみようかな」と思ったのがきっかけです。自分の仕事が人の役に立っていることを、直接肌で感じられるのがこの仕事の魅力ですね。 本学に来る前は、他の男女共学の大学で何年か勤務していました。当時はまだキャンパス内に喫煙所があった時代で、吸い殻をポイ捨てする学生がいたりと、失礼ながら少し荒れている場所もありました。それに比べると、日本女子大は本当に平和で穏やかな場所だなと感じます。

— 勤務する中で、日本女子大の学生にはどんな印象を持っていますか?
柳堀さん:ここは閑静な住宅街に囲まれている環境のせいもあるかもしれませんが、「落ち着いている学生さんが多い」という印象が強いです。物事に対してコツコツと努力を重ねる、真面目な方が多い気がしますね。
— キャンパス内でお気に入りの場所はありますか?
柳堀さん:百年館低層棟の屋上にある「泉フロートガーデン」です。寒い季節の朝早くには、そこから富士山がとても綺麗に見えて、心が洗われるような気持ちになります。これは夜勤シフトで早朝の見回りをしていて気づけた景色です。「泉フロートガーデン」は朝9時から開いていますので、学生の皆さんは機会があれば、ぜひ行ってみてください。

— 深夜のキャンパスは少し怖そうなイメージもあります。
柳堀さん:構内には歴史があって古い建物もありますが、不思議と怖いと感じることはないですね。夜は本当に静かです。たまに変な物音がすることもありますが、正体は大体野良猫です(笑)。あとは、運が良ければタヌキを見かけることもありますよ。
— 最後に、4年間の学生生活を送る学生の皆さんへメッセージをお願いします。
柳堀さん:我々は、皆さんが毎日を快適に過ごせるように警備員としてここにいます。4年間の学生生活はあっという間かもしれませんが、ここで安心して、勉強や研究、サークル活動を全力で楽しんでほしいです。もし途中でつまずいたり、困ったことがあったりしたときは、お友達や先輩、先生方に遠慮なく相談して、アドバイスをもらいながら乗り切ってほしいなと思います。警備員一同、皆さんのことを応援しています。

以上でインタビューを終わりにします。素敵なお話をたくさん聞かせていただき、ありがとうございました!
私たちが何気なく過ごしている「当たり前の日常」は、警備員の皆さんの24時間体制の確かな見守りと、学生への温かい想いによって支えられているのだと、今回の取材を通して改めて実感しました。 明日キャンパスで警備員さんをお見かけしたら、いつもより少し元気な声で「こんにちは」と挨拶をしてみませんか?私たちの何気ない一言や感謝の笑顔が、きっと今日もキャンパスのどこかで、私たちの日常を影で支える警備員さんの原動力になるはずです。
